ローコード

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PowerPlatformコラム第20回【AI Builderとは】

日本システム開発株式会社はPower Automateを中心としたローコードサポートサービスを提供しています。


近年、ビジネス環境のデジタル化が加速する中、人工知能(AI)の活用が企業の競争力を左右する重要な要素となっています。
しかし、多くの企業にとって、AIの導入は専門知識や高度な技術を要する難しい課題でした。
そんな中、Microsoft Power Platformの一機能として登場したAI Builderは、この課題に革新的なソリューションをもたらしています。
このコラムではAI Builderの概要や活用方法など、基本的な内容をご紹介します。

AI Builderの概要

AI Builderは、企業のビジネスプロセスを最適化し、業務を自動化するためのAIモデルを構築できる機能であり、Microsoft Power Platformの一部として提供されています。
このツールを使うことで、AIを活用しながらPower AppsやPower Automateのデータにアクセスし、画像やテキストなどの情報を抽出してデータを収集することが可能です。
AIに画像認識やテキスト分析を学習させることで、画像から情報を取得したり、テキストを分析してカテゴリ分けを行ったりする処理を自動化できます。
またAI Builderの特徴として、比較的簡単に利用することができるといった点が挙げられます。
これにより、データサイエンスなどの専門知識がなくても使用することができます。
導入後すぐに、ニーズや目的に応じたカスタムAIモデルを構築したり、既に構築済みのAIモデルを活用したりできます。
また、作成したAIモデルは他のユーザーと共有したり配布したりすることも可能です。

AI Builderの活用

AI Builderの活用により、組織全体の生産性向上が期待できます。
Power AutomateやPower Apps、TeamsやSharePointなどと連携し、フォーム処理の自動化や業務フローへのAI機能の簡易な追加を可能にします。
用途によって適した活用方法があり、組織の業務プロセスを最適化するAIモデルは、既存のものやテンプレートを利用して構築できます。
例えばPower Automateとの連携では、名刺画像からの情報を抽出することができます。
AI Builderはテキストからだけでなく、画像からも必要な情報を抽出して処理、出力できるため、名刺であれば担当者の振り分けに要する時間を節約したり、顧客情報の共有が簡単に行うことが可能です。
その他に請求書や領収書のテキスト処理といった場面でも活用が見込まれます。
AI Builderは自然言語文を分類し、処理することができるため、請求書を認識した場合、請求書IDや請求額、請求期限や品目などのデータを抽出・活用し、請求書処理の自動化が可能です。
このようにAI Builderを使った様々な効率化方法があるため、多くのビジネスにおける場面での活用が見込まれます。

AI Builderの導入プロセス

AI Builderの利用を開始するには、まずPower Platform管理センターで環境を設定し、必要な機能を有効にする必要があります。
設定完了後は、ユーザーはビジネス目的に合ったAIテンプレートを選択し、Microsoft Dataverseからデータを選んで学習させることができます。
このようにAI Builderは自動的にAIモデルの作成プロセスを実行することで、ユーザーはモデルの構成やパフォーマンスの最適化に集中することができます。
また、AI Builderは事前構築済みのAIモデルも提供しています。
これらのモデルを利用することで、すぐに使える高度なAI機能を簡単に導入することができます。
このように非常に便利なAI Builderですが、無料で使えるわけではなく、利用するには別途ライセンス購入が必要です。
そもそもAI Builderはキャパシティベースで、「サービスクレジット」という独自の単位でキャパシティを表しています。
この「サービスクレジット」はPower Apps、Power Automate、Dynamics 365のライセンスにアドオンとして含まれる場合に加え、「キャパシティパック」という単位で購入することも可能です。
ライセンスにアドオンとして含まれる場合はライセンスごとに既定のAI Builder使用権が設定されているため、これらのライセンスを購入すれば使用することができます。
また「キャパシティパック」として購入する場合は、サービスクレジットの購入数ごとに3つのプランが用意されており、より多くのサービスクレジットを取得することができます。
ライセンスについてより詳細に知りたい方はMicrosoft公式ページ「AI Builderライセンスとクレジットの管理」をご覧ください。

AI Builderのユーザーサポート

AI Builderの学習と活用を支援するため、Microsoft社は豊富な学習リソースを提供しています。
代表的な例としてはMicrosoftドキュメントやMicrosoft Learnが挙げられます。
まずMicrosoftドキュメントではAI Builderの概要からモデルの構築方法まで、詳細な解説をマニュアル形式で説明しています。
もう1つのMicrosoft Learnでは対話式の学習モジュールがあり、ドキュメントを読むよりも学習しやすい環境が用意されています。
これらのリソースを活用することで、ユーザーは効率的にAI Builderのスキルを習得し、実践に移すことができます。

まとめ

AI技術の急速な進歩に伴い、AI Builderも継続的に機能の拡張と改善が行われています。
今後は、より高度な自然言語処理や画像認識技術の導入、他のMicrosoftサービスとのさらなる統合などが期待されています。
また、業界特化型のAIモデルの提供や、よりユーザーフレンドリーなインターフェースの開発など、ビジネスユーザーがより簡単にAIを活用できるような取り組みも進められています。

 

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